設計費用に関するお知らせ

設計料に関しましては、通常は、建設費の何%という言い方が一般的で、長年業界の慣例になっています。しかしながら、建設費と連動した設計費用の算出は若干の矛盾点も含んでいます。

1)お客様は設計者に対して、すぐれた建物を設計・デザインすることを期待している他、同時に無駄な費用を抑えるようコストコントロールする技術とノウハウも期待されていると思います。
しかしながら、建設費と設計料が連動していますと、建設費が高くなると設計料も高くなることにつながり、本来、厳しい目で施工会社の見積の査定するところが甘くなってしまう恐れがあります。
もちろん、我々、多くの設計者は、自分の設計料が減っても施工費用を圧縮するよう日々努力しているのですが、本来は施工費と設計料がリンクしない算出法の方がよりクリヤーと思います。

2)また、あらかじめ設計料を決めていても、最終的な建設費のアップによって追加費用が発生する場合も考えられます。

そこで、当事務所では、設計する建物の延床面積から設計料を算出する一応の目安を以下のように設定いたしております。簡単にいいますと、規模によって1㎡あたりの設計単価を設定し、そこから費用を算定いたします。こうすることで、建設コストとの連動がなくなり、設計段階で面積が確定した段階で設計費用も確定でき、後々、施工費アップに伴う追加費用が発生することもなくなります。
また、下表を見ていただくと規模が大きくなるにつれて逆に設計単価が下がっていおりますが、これは規模が大きくなるとそれによって作業量も増大していきますが、単純に増えるのではなく省力化も可能になるため徐々に減少していっております。
もちろん、慣例上、施工費の何%という設定の方がよいというお客様に対しては、そのように対応いたします。

設計料単価表(単位:㎡単価);
(建築物の場合)
床面積;      設計単価
0~200㎡;31000円/㎡
~300㎡; 30000円/㎡
~500㎡; 28000円/㎡
~800㎡; 25000円/㎡
~1000㎡; 22000円/㎡
~1500㎡; 20000円/㎡
~2000㎡; 18000円/㎡
~3000㎡; 16000円/㎡

例1) 例えば、仮に100㎡(30坪)の住宅の設計をお受けした場合は、
100㎡×31000円/㎡=310万円(税別)となります。
この費用には、基本・詳細設計図書作成費用、お打合せ費用、施工中の工事監理費用、審査機関への申請書作成費用等が含まれています。審査機関や施工会社との折衝費用の一切も含まれます。また、よほどの遠隔地でない限り交通費等も含まれます。

(インテリアの場合)
床面積;      設計単価
0~50㎡;18000円/㎡
~100㎡; 16000円/㎡
~200㎡; 15000円/㎡
~300㎡; 13000円/㎡
~500㎡; 12000円/㎡
~800㎡; 10000円/㎡
~1000㎡; 9000円/㎡
~1500㎡; 8000円/㎡

例2) 例えば、仮に100㎡(30坪)のインテリアの設計をお受けした場合は、
100㎡×16000円/㎡=160万円(税別)となります。
この費用には、基本・詳細設計図書作成費用、お打合せ費用、施工中の工事監理費用、審査機関への申請書作成費用等が含まれています。審査機関や施工会社との折衝費用の一切も含まれます。また、よほどの遠隔地でない限り交通費等も含まれます。